勉強ができると自慢する
習い事で何学年も先の勉強をしている年中さんが、友達にそれを自慢するという悩みの相談が新聞に載っていました。
先取り学習について書いていきます。

保育園年中クラスの長男は、習い事などをよく頑張っています。猛勉強はさせていないつもりですが、いつの間にか小学校中学年の教材に取り組むまでになりました。が、習ったことを忘れていることも多く、小さいうちからここまで進む意味があるのだろうかと疑問に思うこともあります。また、進んでいることを他人に自慢することもあります。言いふらさないようにと言い聞かせているのですが、「嫌なやつ」にならないかも心配です。

先取り教育

全員が数学年先の内容を学習できるわけではない

相談者のお子様は、猛勉強をさせていなくても、小学校中学年の内容に取り組むまでになったということです。
悩み相談のお子様が、どのような内容を学習して数学年先の箇所まで到達していたのか、詳しいことはわかりませんが、先取り学習で思い浮かぶ学習方法Aで考えてみます。

学習方法Aは、例えば算数であれば、算数のある分野のみの解き方だけを学んでいきます。
解き方だけを学んで余分なことをさせない分、早く先に進んでいくだろうと思いがちですが、習熟して進んでいくには、やはり地頭の良さが必要です。
数学年先までスラスラと進んでいくお子様は、持って生まれた能力が高いと思われます。

悩み相談の回答者も、「本人の努力もあるとは思いますが、息子さんはきっと根っから頭がいいのだと思います。親がハッパをかけているわけではないのに、勝手にいろんなことを覚えていくのですよね。」と答えています。

前に習ったことを忘れる

先取りをしているお子様が前に習ったことを忘れるということは、よくあることです。
回答にもあるように、頭の良いお子様は復習すると思い出しますので、心配いりません。
学校で習う時はすでに解き方を習熟しているので、「考え方」に専念できるのが先取りの良いところだと思います。

勉強ができると自慢する

逆に、「ハッパをかけて」1~2学年先の内容に無理やり進ませた幼児さんや小学校低学年のお子様が心配です。
保護者の期待に応える形で頑張って、何とか1~2学年先の内容に進んだお子様が高学年になり、学校で習う比や割合、図形などが解けないと、「僕、もう○○を勉強してるんだ」などと自慢していたので、友達から反感を買うことになりかねません。

数学年先の内容を学習すると、親御さんも友達のお母さんも「すごいね!」とお子様を褒めがちですが、頑張っていることをほめてあげ、そのお子様が『スゴイ』能力を持っているという錯覚を持たせないようにしてあげてください。
学年が進むと自慢するのは良くないと次第にわかっていきますので、お子様が学年より先の問題を解くようになったら、「お友達が遊んでいる時に勉強したから、こんなに難しい問題も解けるようになったね。頑張ったね」と、頑張りを認め、頑張ったことを褒めてあげるようにしてください。

先取りではなく、授業の予習だけでも自信になる

新鮮な気持ちで学校の先生の話を聞いてほしい保護者の方。
予習をして授業に臨ませたい保護者の方。
どちらのお考えの方であっても、復習はしっかりして、習熟するようにしてあげてください。

お子様を教えていると、持って生まれた能力の差を痛感しますので、勉強が苦手なお子様は特に、学校で習う箇所を予習して授業に臨むことをおすすめします。
予習して授業に臨むと気持ちに余裕が生まれてお子様の自信につながりますし、授業がよく理解できると学校の成績が上がり、お子様の自己肯定感を高めます。

勉強が苦手なお子様は、授業の予習を心がけてください。

お子様の興味を他のものへ広げてあげる

他の楽しい勉強の世界を見せてあげる

「『教育虐待では?』と悩む保護者の相談を読んで」のブログにも書きましたが、10歳までのお子様には、一つの分野のみを数学年先まで先取りするよりも、図形を読み取ったり、文章の理解力やいろいろな角度から考える力、論理的思考力が身につく『きらきら算数脳』や『きらめき思考力パズル』などの面白い算数で、総合的な力を開発することをおすすめします。
お子様は今までにない算数の世界に驚くかもしれませんが、幼児・小学低学年だからこそ培いたい能力が育まれます。
10歳までに考える勉強をしたことで、小学5、6年から飛躍的に学力は伸びていくと思いますので、幼児期から一つの分野のみの先取り学習をすることと同じ結果になると思います。

中学高校に向け、お子様の能力を高めるために、急がば回れの学習をおすすめします。

まとめ

お子様を長いスパンで見てきた者として、中学進学後、方程式は解けるけれど、問題文を読んで方程式が立てられないということにならないように、総合的な力をつけてあげる必要性を痛感しています。
幼児期と小学校低学年の時期には、この年頃にしか培えない考える力と能力の開発に時間を使ってほしいと願っています。

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